令和7年5月 オンライン交流会 開催レポート!古民家宿「いにくる」に込めた想いと実践

令和7年5月 オンライン交流会 開催レポート!古民家宿「いにくる」に込めた想いと実践

2025年5月28日にオンラインで開催された「空き家×民泊×地域づくり!古民家宿『いにくる』に込めた想いと実践」では、古民家宿「いにくる」代表の津川光太さんに、自身の体験やゲストハウスづくりの挑戦を語っていただきました。地域おこし協力隊としての原点から、空き家活用による民泊事業の立ち上げ、そして地域住民との信頼構築まで、津川さんの実践は地域活性化に取り組む人々に多くの学びがありました。



空き家活用から民泊事業へ!古民家宿「いにくる」の誕生まで


地域おこし協力隊として活動を始めた津川さんは、地域住民の「泊まれる場所がほしい」という声を受け止め、空き家を活かした古民家宿泊施設の構想を練りました。物件探しでは住民との信頼関係づくりに時間をかけ、何度も足を運び交渉を重ね、ようやく理想の古民家を見つけました。リノベーションに際しては、当初1000万円以上の見積もりに驚きながらも、地元職人や知人の協力でコスト削減に成功。解体中に見つかったシロアリ被害や水漏れなどの課題も、地域のネットワークを活かし柔軟に解決しました。


また、補助金やクラウドファンディングを活用した資金調達の実例など、普段なかなか聞けないリアルな資金調達エピソードも紹介。古民家活用や民泊事業に挑戦したい人にとって、具体的なヒントが随所に散りばめられた内容でした。





地域住民との信頼関係構築とコミュニケーション術


イベントでは「地域住民とのコミュニケーションの重要性」についても深く掘り下げられました。地域に入ったばかりの頃は「何をしているのか分からない」と見られることも多かった津川さんですが、一つ一つの頼まれごとに真摯に応えながら信頼関係を構築していったといいます。この積み重ねこそが、地域の一員として受け入れられる第一歩になると強調。地域おこしや空き家再生に取り組む人にとって、コミュニケーションのあり方を考えさせられる内容となりました。


今後の展望と地域の魅力発信


津川さんは、古民家宿「いにくる」を単なる宿泊施設にとどめず、カフェ運営や農業体験、地域ツアーなど多彩な体験プログラムを展開し、地域全体を体感できる拠点に育てたいと語りました。地域の風土を活かした「泊まって楽しむ」体験を通じて、リピーターや地域ファンを増やしながら、新たな外部人材との連携も模索しているとのことです。今回のオンラインイベントは、空き家再生や民泊事業を通じて地域づくりに挑む津川さんの熱意を感じる、貴重な機会となりました。


今後も、チーム500登録者同士の交流を深める機会を創出していきます。次回のイベントは令和7年6月26日(木)20時からオンライン交流会を開催予定です。よろしくお願いします。


https://team500.hiroshima.jp/article_category/detail/188